私はペットボトルと格闘した。
午後3時頃、諸事情でメジャーが必要になり自宅から25分程のところにある百均へ行った帰り、炭酸水が飲みたくなってコンビニに寄りました。
4時頃家に帰って早速炭酸水を飲もうとすると、ペットボトルのキャップが全く開かない。
びくともしない。
握力がめちゃくちゃ弱いというわけではないんですけど、昔からペットボトルのキャップを開けるのが苦手で、周りの人に開けてもらうことが多かったのです。
が、4月から一人暮らしを始めてしまったので、開けてくれる人はいません。
でも、まあ頑張ったら開くやろと思い、左手に力を込めてキャップを捻りました。
何度も捻りました。
開かない。
気付いたら左の手のひらに豆が潰れたみたいなものができていました。
サウスポーの高校球児じゃないんやから。
左手の皮が剥けちゃってるのを見てしまったので、もう左手は使いたくない。
右手で捻ってみましたが、どうもやりにくい。そしてやっぱり開かない。
そんな訳で、キャップの開け方を調べてみることにしました。
ペットボトル あかない で検索すると、「布などをキャップにあてると開栓しやすくなる。」という情報が!
ハンドタオルをキャップにあてて捻ってみました。
だめでした。
次に「キャップを捻るのではなく、ペットボトル本体を捻る。」という方法を試しました。
やっぱりだめでした。どうしてなんだ。
その次、「輪ゴムをキャップに巻き付ける。」という方法。
一瞬希望は見えました。なんか開けられそうな気がした。
でもだめでした。
扉の隙間にキャップを固定して回すのもやってみたんですけど、なんかうまくいかない。
この辺りでヤケクソになりました。
ハンガーの肩あたりの角になってる部分にキャップを挟もうとしました。
なんか想像してたのと違っててうまく挟まらなくて断念。
一旦全てを放棄して、X(旧Twitter)で仲間を探すことにしました。
やっぱりみんな苦戦してるみたいですね。炭酸飲料は特に。
でも私は炭酸水が飲みたい。
そこで、どうして開かないのか考えました。
ペットボトルのキャップは、開けるとキャップとリングに別れます。
開栓前は繋がっていたキャップ部分とリング部分が、パキッという音と共に別れて、キャップが開きます。
このキャップを切り離すのに苦戦しているんだと思った私は、人工的に切り離すことにしました。
キャップとリングの間の切れ込みが入っているところにカッターの刃をあてて、切りました。
なんとか一周してキャップとリングが切り離されました。
これでもうあとはキャップを捻るだけ。ようやく炭酸水が飲める!
捻りました。
開きませんでした。
どうして開かないんだ。
この頃の私は思考回路がおかしくなっているので、キャップを温めて柔らかくして開けようと考えました。
アイロンを温めてキャップにあてましたが、あんまり温まらなかったので、次にヘアアイロンを取り出しました。
230度くらいに設定してキャップを挟んで温めます。
それで開くわけもなく、ただキャップが温まった炭酸水が出来ただけでした。
その後も何度も何度もトライしましたが、開かない。
私は最終手段に踏み切ることにしました。
キャップオープナーを買いに行こう。
道具に頼ることは大切です。
この時点で5時になっていました。
できるだけ速く終わらせたかったので、3時に行った百均より少し近い百均に行きました。
店内を一周して、見つけられない。
2周しました。
見つかりませんでした。
仕方なく、昼に行った百均にまた行きます。
途中で吸い込まれるように本屋に行ってしまいましたが、百均まで辿り着き、ようやくキャップオープナーを買うことができました!
お店を出る頃には6時を知らせるアナウンスが響いていました。
でも、そんなものは関係ない、私はもう炭酸水が飲めるんだ!
希望に満ちていました。
帰宅途中のサラリーマンや学生、観光客に揉まれつつ帰宅。
ついに、炭酸水のキャップを開ける時が来ました。
キャップオープナーをキャップに引っ掛けて、回す。
上手く回らない。
何回か試すけど、なんかうまくいかない。
悪い予感がしました。
何度か回していくうちにコツが掴めてきて、ついに、ついに、
開きました!!!!
多分6時半くらいだったと思います。
約2時間の格闘の末、炭酸水に勝利しました。
あの炭酸水の味は忘れられません。
ちなみに、この次の日に観劇に行ったのですが、拍手すると左手の豆もどきが痛かったです。